がんの自然退縮を知る

がんの自然退縮

 がんの自然退縮は身体の抵抗力や免疫力を強化していけば起きるのではないか、鍼灸は身体全体の体質改善を目標とするものだからがんの自然退縮を促進させるのではないか。

 がんには自然退縮例があること、治っている方が多くいらっしゃること、 玄米菜食や断食、瞑想、気功、SOD食品の摂取などにより、それぞれのがん患者さんがご自分で努力されて養生に努めていらっしゃることをこの病院で知りました。来院される患者さんの多くは健康そうに見える普通の方々でした。外来の方は一人で通院してくるくらいですから、人によってはがんでない方より元気な方もいらっしゃいました。

 そして人より明るく積極的で元気な方が結構数多くいらしたのに気づきました。それらの患者さんからさまざまなことを教えて頂きました。

 『いのちの田圃』(ガンの患者学研究所発行)、『あなたと健康』(あなたと健康社発行)といったその後のがんの治療方針の大きな参考になる冊子を知ったのもこの頃でした。

がんの手当てを中心にすることを決める

 免疫のことを学んでいくと私達の体には毎日突然変異してがん化している細胞が発生している。それを免疫担当細胞(リンパ球など)が貪食しているので殖えていかない。 しかし体の免疫細胞の力が弱くなったり数が減ったりし、また突然変異細胞の数がどんどん増えていけば当然消しきれないがん化細胞が増え始める。これが一定の大きさになって医師に発見されればがんと診断される。

 このことを理解したとき自分の中で「ああ、自分の体の中にもがん細胞はあるのだ。ただそれが腫瘍を構成するほどには数が増えていないだけなのだ。いやもしかしたらただ見つからないだけかもしれない。そうだとしたら自分と患者さんの違いはあるのだろうか?」と思い至り、このとき癌は誰でもなる可能性のあるごく一般的な病気なのだと思いがんへの特別な意識が無くなっていったようです。

 そして身体の抵抗力や免疫力を強化していけばがんの自然退縮は起きるのではないか、鍼灸や手当て法で身体全体の体質改善につなげればがんの自然退縮を促せるのではないかと考えました。

 その後2002年1月に病院を退職した時には、それまでの経験からがんに鍼灸やさまざまな手当て法は大いに役立つことができると考え将来はがんを治療する鍼灸院を開きたいと思っていました。そして鍼灸院を開くまでの間、往診でがん患者さんの手当てをしていました。

がん治療の鍼灸院を開業する

治療院の待合室。
治療院の待合室。
 2002年10月、東京の自由が丘でアパート併用住宅である実家の一室を改装して小さな鍼灸院を開業しました。

 これまでの経験を活かしてがん治療、手当てを中心にすることにしました。治療室は6畳くらいのスペースにベッド一台のごく小さなものでもしかしたら日本で一番小さい鍼灸院かもしれません。