抗がん剤の副作用

抗がん剤の痛み 鍼で緩和
 抗がん剤治療による副作用には吐き気・気持ち悪さ・嘔吐、食欲不振、手足の痺れなどがあります。

 特に吐き気や気持ちの悪さなどの副作用の症状には、みぞおち部分や腹部へのびわの葉温灸が効果があります。多くの場合、施術直後からそれらの症状が軽減、緩和、消失し、食欲も回復してきます。

 人によっては施術直後からお腹がすき始めて食欲が湧いて、治療院の帰りに食べて帰った、という方もいらっしゃいます。

 抗がん剤により食が細くなることは良いことではありません。ぜひびわの葉温灸などの施術をすることで食欲の維持に努めて頂きたいものです。

 写真はアメリカで抗がん剤治療後の痛みを鍼で緩和しているという記事です。エビデンスが不確定な場合もある東洋医学を併用してまでも患者のための医療をアメリカでは実施しています。東洋の国である日本で鍼治療が病院で行われないことがとても残念です。

抗がん剤の副作用 吐き気・気持ち悪さ・嘔吐の緩和のしかた

 吐き気・嘔吐は抗がん剤の副作用として多くの方に見られますが、鍼灸や自然療法の手当てで早期に緩和、解消できます。

 悪性リンパ腫のCHOP療法による吐き気やだるさで起きていられないほどの主婦の方は、鍼灸とびわの葉温灸を併用して治療後すぐに家事に取りかかれるほど軽快されました。

 <治療方法>
 まず仰向けの姿勢で鍼灸の本治法=体質改善処置を行います。約20分くらい鍼を身体に置いている間にビワの葉温灸を仰向けに寝ている患者さんの右季肋部の肝臓に施します。

 このとき温灸の棒を強く圧迫することでかえって吐き気を催させないように注意しましょう。力の入れ具合を 患者さんに聞きながらしましょう。
 みぞおちや左季肋部、胸骨上、胃経の中かん穴、足三里穴(癌の特効穴)にも施します。足の冷えている方には三陰交穴、太衝穴、湧泉穴にもするとよいでしょう。 

 鍼灸本治法の免疫強化処置では肘の曲池穴~手三里穴あたりに刺鍼していますので、抜鍼後、両手の心包経内関穴にもビワの葉温灸を施します。私は内関穴だけでなくげき門穴付近まで2~3箇所ビワの葉温灸で押圧しています。

 次にうつ伏せの姿勢で両腎ゆ穴近辺へのビワの葉温灸をしています。そして胸椎7,8、9番を中心に上下10センチ前後の幅で左右に膈関穴~魂門穴あたりまでをビワの葉温灸をします。これが最も吐き気に効くようです。
最近は背骨の両脇へのオイルマッサージとビワの葉温灸を欠かしません。これで多くの方はリラックスして吐き気が解消していくようです。もしビワの葉温灸ができなかったら通常の灸を試みてください。

 補足:  内関穴を刺激するリストバンドが乗り物酔いを防止する医療品として欧州では販売されております。それくらい内関穴は吐き気・嘔吐を抑える効果があります。

 器具が無くてもご自分でも簡単に吐き気を抑えられます。手首内側中央から4センチほど肘よりの窪みの部分を反対側の手の指で押し続けてみてください。あるいは米粒をバンドエイドに付けてそこへ貼るのも簡単で良いでしょう。

抗がん剤の副作用 食欲不振

 抗がん剤の副作用でよくある食欲不振はびわの葉温灸でわりと早く解消する症状です。

 がん細胞は正常な細胞より速いスピードで細胞分裂を繰り返し増殖していきます。ある種の抗がん剤は分裂スピードが速い細胞を殺す設計なので、がん細胞でない分裂スピードの速い毛髪の細胞や小腸の栄養吸収担当の絨毛細胞なども抗がん剤でダメージを受けてしまいます。
 そのためそれらの細胞が障害されるため、脱毛や下痢などの症状が副作用として表れます。

 食欲不振は小腸で消化吸収を担当する絨毛細胞がダメージを受けているため、身体が飲食の摂取をしないようにするための自己防衛反応でしょう。 

 <治療方法>  内関穴への刺激を除き吐き気・嘔吐に準じます。

 また、足の前脛骨筋に沿った胃経への指圧・マッサージは心地良くリラックスできると同時に腸の蠕動運動を刺激して、食欲回復につながるようです。どうぞ、心を込めて足のマッサージをして差し上げてください。