エドガー・ケイシー療法によるがん治療の指針


 当院ではエドガー・ケイシーがリーディングで遺したがん治療の考え方を基本に治療しております。
 この内容はNPO法人日本エドガー・ケイシーセンター編集発行の「ケイシー療法によるがん治療の指針」に詳しく記載されています。

 

リーディングの示唆するがんの発現メカニズム


 現代医学におけるがん治療の現状を概観したところで、次に、リーディングががんという疾病に対してどのような見解を示しているかを検討することにします。 エドガー・ケイシーの説明するがんの発現メカニズムにおいて中心となる概念は、血 液の質が劣化し、そのために人体の重要な治癒能力である「老廃物や壊れた細胞の隔離除去(segregation)」と「血液の凝固 (coagulation)」が正しく機能しなくなり、障害を受けた細胞組織の修復プロセスに異常が生じ、そこにがんが発現する、ということです。

 がんを説明するリーディングでは、この隔離除去 (segregation) という言葉と、 凝固 (coagulation) という言葉が頻繁に登場します。 また、がんの治療という視点に立つと、血液の酸素供給能力と体内毒素の排泄がきわめて重要になります。
  






正常な治癒プロセス 典型的ながん発現プロセス
1.外傷や疾病によって体内に毒素が蓄積される 1.外傷や疾病によって体内に毒素が蓄 積される
2.免疫反応によって毒素が分離・隔離 され、その他の組織を毒素から保護する 2.免疫反応によって毒素が分離・隔離 され、その他の組織を毒素から保護する
3.局所的な循環によって毒素あるいは障害された組織が吸収される 3.慢性的な疾患あるいは不適切な食生活のために体力が低下している
4.4つの排泄経路を経由して毒素が排泄される 4.毒素の排泄や障害された組織の吸収がうまく出来ないために潰瘍や腫瘍が出来たり、あるいは「壊れた組織」が局在するようになる
5.細胞分裂を促すことで、障害された細胞組織を補充する 5.代謝による老廃物や細菌、あるいは怪我や喫煙など外的な要因によって慢性的な炎症が生じる
6.創造的な生命力が、細胞の異常な分裂増殖を誘導する
7.分離された組織があたかも一個の独立した生物のようにふるまい、宿主に寄生し、身体のエネルギーや栄養を奪うようになる
8.状況によっては、分離した組織が宿主の全身に転移するようになる

エドガー・ケイシー療法によるがん治療の基本

 ケイシーががん治療のために与えたアドバイスを調べると、多くのケースで「食事療法」「毒素排泄」「灰+光線療法」が勧められていることがわかります。

 ケイシー療法によってがん治療に取り組もうとするならば、これらをしっかり理解することが必須です。われわれ自身がケイシー療法によるがん治療を試みる場合も、これらの治療法に取り組むことになります。

 特に「灰+光線療法」はケイシー療法におけるがん治 療の中心的な治療法であり、ケイシーが指示した製法で作った特殊な灰を服用し、その後で光線を当てるという方法ですが、最近になって治療上の大きな発展があった治療法でもありますので、この節で詳しく解説することにいたします。

食事療法

 がんを治すために勧められた食事法は、ケイシー療法の基本の食事療法をさらに押し進めたものになっています。
 特に、以下の食事法を守るようにします。

 ・豚や牛などの肉類を控え、特に獣肉の脂は極力体内に取り込まないようにする。
 ・体を酸性にする食べ物を避け、アルカリにする食べ物を適切に食する。
 ・野ウサギが食べるような新鮮な緑の野菜を(できるだけ生で)食べる。
 ・地下で塊を作る根塊類(芋類、カブ類など)は控える。

 後述の「灰+光線療法」にしても、それが期待する効果を発揮するためには、食事療 法と毒素排泄で血液を浄化しておくことが必須です。

 ケイシーの勧めたがん治療のための食事の典型は、
 
 ・朝食には:柑橘系の新鮮な果物、または消化の良い穀物(シリアル)
 ・昼食には:葉物を中心にした新鮮な生野菜、
 ・夕食には:温野菜と消化しやすい少量のタンパク質と穀物

 という組み合わせになります。
 朝食には、柑橘系のものと、穀物系(シリアル)を交互に食べることを勧めるケース もかなりあります。
 たとえば、月、水、金は柑橘系の果物にし、火、木、土は穀物系 にし、日曜は好きな朝食にするといった感じにします。
 もちろんもっと厳密に、1、 3、5……の奇数日は柑橘系にし、2、4、6……の偶数日は穀物系にするといった方法も あります。体調を観察して自分に合う食べ方を見つけてください。

  また柑橘系の果物は、穀物と一緒に食べると酸性食品になってしまいます。柑橘系は穀物とは同時に食べてはならないことを覚えておきましょう。

 昼食には、新鮮な生野菜(特に葉物)が勧められています。これを、本人の消化力に合わせて、細かく刻んだり、あるいは、ミキサーにかけて流動食のようにするということを行います。
 特に血液を浄化する野菜であるレタス、ニンジン、クレソン、セロリを強く勧めています。またレタスは色の白いものよりも、緑の濃いものを選びます。 「ウサギのように緑の野菜を食べていればがんにならない」というのがケイシーの主張 です。
 ときどきそこにゼラチンを加えるなら、ケイシー流の昼食として完璧です。がんを治そうと思うなら、昼食のほとんどが新鮮な生野菜になるように工夫します。

 夕食には、消化しやすい温野菜と、体の要求に応じて少しばかりの魚あるいは鳥、ラム(羊)という組み合わせをメインにします。豚肉・牛肉は原則的に禁止です。特に、 豚肉・牛肉の脂はがんを喜ばせる食べ物であると心得ましょう。
 穀物はかなり消化力を要する食べ物ですので、本人の消化力が落ちているような場合は、お粥にするといった工夫が必要です。

毒素排泄


 温熱ひまし油湿布とコロニクス(腸内洗浄)による毒素排泄はケイシー療法の基本となる治療法であり、既に良質の書籍や資料が刊行されていますので、ここではがん治療に絞って解説することにします。
 温熱ひまし油湿布とコロニクスについて詳しく知りたい方は次の書籍あるいは資料を入手してください。

 ・福田高規著『人生を変える健康法』(たま出版) ケイシー療法の優れた入門書。 温熱ひまし油湿布についても詳しく説明されています。
 ・ECCJ ビデオ講座(DVD 版)『実践!ヒマシ油湿布&オイルマッサージのやり方』 福田先生による温熱ひまし油湿布の実技解説。
 ・光田 秀著『美しく生まれ変わるレシピ』(総合法令) コロニクス(腸内洗浄) について詳しい説明があります。

 ニュースレター16号『コロニクス(腸内洗浄)のススメ』リーディングを調べてみるとがんのリーディングを受けた104人のうち、コロニクスを指示された人は13人、温熱ひまし油湿布は9人、ひまし油のマッサージは2人でした。

 がんの部位別に調べてみると、温熱ひまし油湿布とコロニクスは上皮性組織のがんに勧められるケースが多いことがわかります。

 コロニクスの頻度は、週に1回または月に1回のペースが勧められています。

 がん治療に取り組む方で毒素排泄が必要だと思われる場合は、まずは温熱ひまし油湿布とコロニクスの組み合わせを実行させることをお勧めします。

 具体的には、月4回のペースで、3日間連続のヒマシ油パックを行います。できれば金土日、あるいは月火水などと週の決まった曜日に三日連続でするのが望ましいです。ご自分の生活リズム、一週間の生活リズムに適した曜日に温熱ひまし油湿布を行うのが継続しやすいコツです。

 コロニクスは毎回の3連続の日の翌日に行うようにします。これによって毒素の排泄が促され体内が大いに浄化されるはずです。

 ただし、高齢の方はコロニクスの代わりに小児用緩下剤である「キャストリ ア (Fletcher’s Laxative for Kids)」を少量頻回に服用して毒素排泄を促す方が良いでしょう。

 肝臓機能を高めることは「灰+光線療法」が効果を発揮する上で必須条件です (19-4)。 そういう意味で、抗がん剤治療などで肝臓に多大な負担を強いている治療から回復するためにも、肝臓機能を高める温熱ひまし油湿布は、がん治療にきわめて重要です。

炭素灰+光線療法(フラーレン・フォトセラピー)


 ケイシー療法におけるがん治療の中心である「炭素灰+光線療法」について説明します。
 エドガー・ケイシーは半数以上のがん患者に対して、ケイシー自身が製法を考案した 特殊な薬用灰(「活性灰」または「炭素灰」)を服用し、一定時間待機した後に特定の光線(多くは紫外線とバイオレットレイ、まれに赤外線とエックス線)を特定の部位 (多くは脊柱の神経叢)に照射する方法を勧めました。

 これは、既存のいかなる医学的治療法あるいは代替療法にも見られないケイシー独自の療法であり、しいて名前を与えるなら「(炭素/活性)灰+光線療法」と呼べる治療法です。ケイシーはこれをがんの中心的治療法に位置づけています。リーディング をもとにその作用機序を推測すると次のようになります。

 1.薬用灰(活性灰および炭素灰)は服用後すぐに体内に吸収され、血液中で少しずつ酸素を放出しながら血管内を移動する。
 2.服用後、数分から30 分くらいの間に、がんの病巣を支配している神経叢と血管に薬用灰が到達(あるいは集合)する。
 3.このタイミングでそれらの神経叢(または血管)に薬用灰(のエネルギー準位)を励起するのに適した光線を照射すると、薬用灰はゆるく結合していた酸素を血流 中に急激に放出する。
 4.放出された酸素は血流によってがんの病巣まで運ばれ、がんの増殖転移を抑制するとともに、嫌気性化しているがん細胞を酸素によって破壊する。

 このように薬用灰を服用後、適切な光線を適切な部位に当てることで、その薬用灰は目的とする領域に酸素を放出し、それによってがん細胞を破壊するのです。

 この特殊な働きをする薬用灰として、ケイシーは「活性灰 (Animated Ash)」と「炭素灰 (Carbon Ash)」という2種類を考案しました。

フラーレンとは何か


 フラーレンは、1985 年に3人の物理学者によって発見された炭素化合物で、右図に示すように、60 個の炭素がサッカーボールのような形に配置された構造になっています。

 当初は真空状態でグラファイトにレーザー光線を当てて蒸発させることでフラーレンが製造されましたが、この方法によって得られるフラーレンの量は微量であったために、当時グラム当たりの価格は金の10倍もしたようです。その後 1990 年にドイツでアーク放電により大量にフラーレンを合成する方法が発見され、半導体や医療分野などさまざまな分野でフラーレンの利用研究が可能になりました。

 A.R.E. のケイシー研究者らは、このフラーレンの製造法がケイシーが半世紀前に述 べていた炭素灰の製造法と同じであることに気づき、「炭素灰」がフラーレンとほぼ同一物質であることを明らかにしました。さらに、彼らは大胆にも、進行したがん患者で、ケイシー療法に信頼をおく人達に対して、「フラーレン+光線療法」を試し始めたのです。

 その結果は驚くべきもので、J氏は7 年前に悪性リンパ腫が見つかった時には既に肺、骨、脳に転移した末期の状態だったそうです。病院でただちに抗がん剤の治療が開始されましたが、体への負担があまりに大 きく、続けられませんでした。そこで体への負担のもっと少ないモノクローナルという化学療法に切り替え、それと同時に、ケイシーの勧める「フラーレン+光線療法」、 ヒマシ油パック、アップルブランデーの吸入を開始しました。

 すると、そこから急速な 回復が始まり、5 年前の検査ではがんが消えているとされました。その後も定期的に検査を受けていますが、がんの徴候はまったく見られず、今も良好な健康状態を維持しているそうです。

 A.R.E. の研究者によれば、ジャメール氏以外にも乳がん、前立腺がん、悪性脳腫 瘍、悪性リンパ腫、肉腫、骨がん、子宮がんなど、さまざまなタイプのがんに試して優れた成果を挙げているということです。

光線を当てることで酸素が放出される


 さて、ケイシーががん治療のために考案した炭素灰ですが、ケイシーはその効果をさらに高めるために、多くのケースで、服用後に光線を当てることを指示しました。具体的には、がんの病巣近辺にではなく、がんに血液と神経を供給している部位に対して紫外線かバイオレットレイを当てることが指示されました。

 状況によって赤外線やエックス線が勧められることがありましたが、ほとんどの場合、紫外線かバイオレットレイになっています。ケイシーによれば、光線を当てることで血流中に酸素が放出され、がんを破壊する力が高まるのです。  
 また、紫外線を照射する場合は、約半数のケースで、光源と身体の間に緑色のガラスを置き、そのガラスを透過した緑色の光を当てるよう指示しています。これによって 癒しの波動がさらに高まるとされます。 紫外線を照射する時に緑のガラスを使用する理由を次のように述べています。

緑色の光線がフラーレンを励起する


 ケイシーは、炭素灰(フラーレン)を服用した後で、しばらくして体の特定部位(が んの状態によって決まる)に光線を当てることを指示していましたが、それがどのようなメカニズムで作用するのか、謎のままでした。

 しかし、炭素灰がフラーレンと同 一であるという認識を得たことで、光線を当てる意味が明らかになってきました。 また、ケイシーが光源として水銀石英ランプ (Mercury Quartz Lamp) と緑色のガラ スの組み合わせを多用した理由も明らかになってきました。


紫外線 vs バイオレットレイ


 ケイシーは、炭素灰(フラーレン)を励起するために、ほとんどの場合、紫外線またはバイオレットレイを使用していますが、その比率を調べてみると、3 対 1 の割合で紫外線を用いることの方が多くなっています。 稀にどちらか一方(大抵はバイオレットレイ)が明示的に指示されることもありましたが、基本的に紫外線とバイオレットレイはどちらを使っても良さそうです。

 紫外線が灰に直接作用するのに対し、バイオレットレイは、施術部位の血行を局所的に増大させるという形で、灰に間接的に作用するようです。そのため、効果という点では紫外線の方が優位にあるようですが、使い勝手、操作性という点ではバイオレットレイに分があります。

 具体的には、(肺がんなど)照射部位が複数あるようなケースでは、バイオレットレイが好まれ、照射部位が脊柱の一部に固定されるようなケースでは紫外線が用いられると考えられます。紫外線は体からの距離を固定しなければならないことと、体の照 射部位を紫外線光源に向けなければならないなど、家庭療法的に利用するにはやや難しい面があります。

 また、作用という点では、バイオレットレイよりも紫外線の方が倍くらい強いらしく、紫外線を当てる時間は通常 1 分から 1 分半、せいぜい 2 分であるのに対し、バイ オレットレイは 2 分から 3 分、長い場合で 5 分くらい当てるよう指示されるのが一般 的です。 家庭で行う場合はバイオレットレイが便利でしょう。

 治療院で行う場合は、紫外線+ 緑ガラスの組み合わせが良いかもしれません。あるいは「赤外線+緑ガラス」という 組み合わせも勧められます。

 当院ではこの紫外線+緑ガラスの装置、バイオレットレイのどちらもをご用意しています。

赤外線+緑ガラス


 がんに対する光線療法の全体の割合からすれば、わずか 7~8%くらいしかありませんが、骨がんや白血病など造血部にかかわるがんの場合は、骨格に対して炭素灰(フラーレン)服用後に赤外線を当てることが指示されたケースがあります。

 照射する場所は背骨や肋骨、あるいは骨盤が主で、照射時間は 20 分から 30 分、長い場合で 1 時間 程度になります。

 次の皮膚がんの女性は、活性灰を服用後紫外線を当てるように指示されましたが、1 週間に 1 度は、紫外線の代わりに赤外線と緑ガラスの組み合わせを指示されました。